「CSFの産生が低下するとどうなるのか」に状態が似ている、まだ解明されていない部分の多い脳脊髄液減少症について述べていきます。
<どのような症状を呈するのか>
初期には起立性の頭痛が特徴的で、起きていると頭痛が強く横になると楽になる。
慢性的になると横になっても頭痛が良くならない事がしばしばある。
多くは鎮静剤の効果が乏しいようです。
頭痛以外にも頚部痛、背部痛、腰痛、手足の痛みなど様々な痛みが現れます。
多くの患者さんは頚部、肩、背部の筋肉が石のように固くなっています。
もっとも症状が出やすいのが聴覚に関連したもののようです。
耳鳴り・聴覚過敏・めまい・ふらつきなどで、メニエール病や突破性難聴と診断された患者さんにも多く見られるそうです。
目に関連した症状では、ピントが合わない・光が眩しい・視力が急に低下した・物が二重に見えるなど。
三叉神経に影響が出ると、顔面痛・しびれ・歯痛・顎関節症など。
顔面神経に影響が出ると、顔面の痙攣・唾液や涙が出にくい・嚥下障害・声が出にくい・味覚や嗅覚異常なども見られるようです。
微熱・体温調整障害・動悸・呼吸困難・胃腸障害・頻尿など。
特に、胃腸障害は迷走神経の機能異常が原因で、胃食道逆流症・頑固な便秘が多く見られるそうです。
何気なく話した内容を忘れてしまったり、忘れ物が多くなったり、思考力や集中力が極端に低下したり、いつも頭がボーとしてもやがかかっているような感じがしたり、うつや無気力などもよく見られるようです。
極度の倦怠感・易疲労感・睡眠障害・免疫異常により風邪をひきやすくなる・アトピーの悪化・内分泌機能異常としての性欲低下・月経異常・子宮内膜症の悪化などの症状が出るそうです。
また、この状態は一つの症状のみを訴える患者さんは少なく、いくつかの症状が組み合わさっていることが大部分だそうです。
見た目にはどこも悪くなさそうなので、気のせいや怠け者病とか言われる事が多いので、周りの人に理解されない辛さや苦しみが症状をより辛くしてしまいます。
天候に左右される事です。
特に気圧の変化に対して症状が変化します。雨の降る前や台風の接近などで、頭痛やめまい、吐き気やだるさなどが悪化する傾向があります。
また、季節の変わり目なども体調を崩しやすくなります。
当院では、CSFの循環と増産を円滑に行えるようにし、本来体に備わっている自然治癒力を上げる事を目的に施術を行っております。